指先で夏の風情を味わう 札幌で線香花火大会

ティファニー ポトリと火種が落ちたらおしまい。風情のある線香花火を親子連れなどが大いに楽しんでいた=24日、札幌市中央区のさっぽろテレビ塔(藤井克郎撮影)ポトリと火種が落ちたらおしまい。風情のある線香花火を親子連れなどが大いに楽しんでいた=24日、札幌市中央区のさっぽろテレビ塔(藤井克郎撮影)

 夏の風物詩といったら花火。全国各地で大輪の花が夜空を彩っているが、札幌市では24日、珍しい線香花火大会が行われ、親子連れで大いに盛り上がった。

 この催しは、さっぽろテレビ塔が市民に楽しんでもらおうと企画、今年初めて開催された。「夏の夜にテレビ塔まで足を運んでいただけたら、という狙いで始めました。大きな花火はここではできないが、だったら逆に一番小さな花火で大会を開いたらおもしろいかなと思った」と担当者は説明する。

 この日、テレビ塔の1階フロアには特設ステージが設けられ、先着約40人が火種が落ちるまでのタイムを競った。3人ずつステージに上がり、ろうそくの火を花火につけた瞬間から係員がストップウオッチをスタート。中には火花が出ないうちに火種が落ちてしまう人もいて、笑いや拍手が絶えなかった。

 神奈川県相模原市から夏休みを利用して親子4人で来ていた北原さん一家は、お父さんの智也さん(35)が37秒と振るわなかったのに対し、3歳の長女は1分12秒と大健闘。智也さんは「ジンギスカンを食べてビールを飲んできたら、手先が震えてだめですね。いい夏の思い出になりました」と楽しんでいた。

 この線香花火大会は、31日まで毎日午後7時半から開かれるティファニー 結婚指輪