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−−海水への放射能放出で、海外から補償を請求される可能性は 清水社長「現時点で、どういう範囲の補償があるかは、これからさまざまな論点あろうかと思うが、現時点ではコメントを差し控えさせていただく。補償という意味では、原賠法(原子力損害賠償法)に基づき、さまざまな判定、範囲、対象を決めてもらい、それからの対応になる」[フォト]「どの面下げて…」4日前、東電社長の福島訪問に憤る県民 −−補償とは話が違うが、元資源エネルギー庁長官が東電に天下っているが 「当社は、経営を担う人材として、常に広く有為な人材を求めている。官民問わず、有為な人材を求めるのが基本姿勢だ。今回、顧問として迎えた方は、極めて通産行政全般、かつエネルギー関係に精通し、見識も優れているのでお願いした。今後の問題については現時点では全く未定だ」 −−合理化策はいつまでに出すのか。聖域なき合理化には人員削減は入るのか 「さまざまな分野で取り組むので、時期については一律的に申し上げられる状況にない。合理化という意味での人員削減策も視野に入れている」 −−農業、漁業者への賠償についてどう考えているのか 「わたくしどもは、原賠法に基づくこれからの指針に基づいて、公平にやっていくのが基本と思う。それに沿った形ですみやかに、迅速にやっていく」 −−紛争審査会の議論を待てないという声を聞くが 「すみやかに対応するという意味で、スピード感をもって対応したい」 −−柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)3号機の件だが、先日の会見で、運転再開のスケジュールに言及したが、地元が反発を強めている。真意はどうなのか 「柏崎刈羽原発の再開については、国、県、地元の方々の理解を得ながら進めるのが基本だ。これからもその基本に全く変わりはない。一昨日は、供給力確保に向けての希望として申し上げたが、予断をもって申し上げているわけではない。安全を大前提に理解を得たうえで進めていく話だ」 −−料金に関して。今後、太陽光サーチャージが導入され、燃料費調整制度に基づき原油高で上がってくると思うが、自動転嫁の仕組みを変更する考えはあるのか 「まず料金問題に関しては、現在、事態の収束に全力を注いでる段階で、料金問題に言及できる段階にない」 −−聖域なき合理化ということだが、これ以上コストを削減する部分はどこにあるのか 「これまでも最大に取り組んできたが、こういう状況の中で、人的、物的、海外展開も含めて対象に入れたい」 −−「公平な」ということを何度も繰り返して話している。今、求められているのは、迅速な対応だ。これは、事故対応も合わせて、スリム化、合理化については、無駄に思えること、不要な対策でも、きちんとしないと事故対策として十分なことはできないし、補償も十分なことができない。公平、公平と繰り返すことが損害の拡大につながるのではないか。会社としてのポリシーについて見解を教えてほしい 「現時点で補償すべき金額がどの程度になるか、試算できない。いかほどの合理化を打つかについては人的、設備的に含めて徹底的にやる。そのうえで、具体的な金額レベルがどうなるかについて、これから具体的な検討結果を示したい」 −−先日来の会見で、社長は原賠法を大きな拠り所にしている印象があるが、東電として、今回の事故が免責に値すると考えているのか。東電としてどこまで払う意思があるのか。もう1つ、社長自ら福島に行かれていたが、避難所を訪ねる考えはあるのか 「まず、(補償金を)どこまで持つかについての議論があることは承知している。当面のご支援として仮払いをやることを大前提に。具体的なことはこれからの審議を経て決めることだ。避難所は具体的なスケジュールは詰めていないが、これから詰めて対応していきたい」 ?広報担当者が質問を一方的に打ち切り、会見はわずか40分弱で終了。清水社長は会場に向け一礼。カメラの放列を浴び、記者席からの怒号を浴びながら、会場を後にした?【関連記事】 原発周辺20年住めない…首相発言? 避難村長が悔し涙、住民も抗議 「放射能に汚染されたごみ受け入れるな」 川崎市に苦情2千件超 政府、賠償金の仮払い実施を決定 1世帯100万円 東電?清水社長会見(2)「連休前にお支払いできれば」 東電?清水社長会見(1)「必要な資金をすみやかに支払う」