FRB議長 経済見通し「不安定」追加緩和 具体策言及せず
2010.7.22 09:29

 【 ホリスター 】バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は21日、米上院銀行委員会で半年次金融政策報告を行い、経済の見通しについて、「いつになく不安定」と指摘し、米経済の先行きに懸念を表明した。< アバクロ 、必要な際には追加的な金融緩和策を検討するとの見解を示したものの、具体策には言及しなかった。

 バーナンキ議長は米景気の現状を、「ゆるやかなペースで拡大が続いている」と指摘した。しかし、労働市場に関し、就業者数の増加が過去2年で失われた約850万人の雇用を補うには「かなりの時間を要する」と厳しい見方を示した。

 議長は現行のゼロ金利政策について、将来のインフレ圧力を避けるために時期が来れば、銀行準備金利の利上げなどを通じた出口戦略に移る考えを示した。一方、「経済見通しはいつになく不安定な状態が続いていると認識している」として、「必要なさらなる政策行動を用意する」と強調した。