【小学受験日々多感】目標に向かって頑張る夏

アバクロ 後ろを見てごらん。いつも上にある雲が下にあるよ!後ろを見てごらん。いある雲が下にあるよ!

 ここ数年の恒例行事に、富士登山があります。今年も7月11日に、年長児の親子、引率の職員など総勢約700人で、5合目から6合目半を目指しました。当日は小雨まじりのあいにくの天候でしたが、一行は元気そのもの。山登りは初めてという子も多かったのですが、弱音も吐かず、みんなよく頑張りました。

 それにしても、子供たちの急激な進歩には、目を見張るばかりです。出会ったころは10秒間の片足バランスもボールつきもできず、体操の授業のたびにめそめそ泣いていた子が、たった半年の間に「あんたがたどこさ♪」ができるようになり、縄跳びを1分間連続して跳べるようになり、富士山の6合目半を目指して自分の力で山道を登っていけるようになったのですから。

 思えば、彼らは週に1度会うたびに何か新しいことができるようになっていました。そして、その原動力となっていたのは「来週までにこれができるようになる」という目標でした。

 人間は同じことをやっていても、目標があるのとないのとでは、成果は随分違ってきます。目標が励みとなり、あともう少しの頑張りを後押しするからです。

 幼児の場合も同じです。短期間で達成できる小さな目標を掲げ、それに向かって努力をし、クリアしたらまた次の目標を立てる。そうすることで、子供たちはできることがどんどん増えるだけでなく、努力する大切さやできるようになる喜びを学びます。

 そして、自信が生まれます。そういう経験をご両親が一緒になって繰り返した子は、やがて親が何も言わなくても、当たり前のように自分自身で目標を立て、それに向かって努力できる人間に成長することでしょう。

 いよいよ夏休みが始まりました。海へ行ったり、山へ行ったり、海外旅行を計画されているご家庭もあるでしょう。そうした楽しい思い出作りとともに、今年はぜひ、何か一つでいい、目標を立ててそれをクリアするという経験もさせてください。お子さんにとって、かけがえのない夏休みになるはずです。

 今年一緒に富士山の6合目半を目指した子供たちが富士山頂を大きな目標とし、来年は7合目、再来年は8合目と、ステップアップしてくれたらいいな。筋肉痛の残る足をさすりながらも、心はウキウキしています。(アバクロ メンズ Tシャツ