日航、遠い夜明け 4〜6月期黒字転換も… 航空機処分で償却費減 (1/2ページ)

エドハーディー 会社更生手続き中の日本航空は28日、主力運航子会社である日本航空インターナショナルの4〜6月期の本業のもうけを示す営業損益が前期の赤字から88億円の黒字になったと発表した。ただ、黒字転換は、老朽化した航空機の処分に伴って償却負担が大幅に減少したことが要因。償却負担の影響を除いた4〜6月期の実質的な営業損益は約135億円の赤字のままで本格的な業績回復には遠く、銀行団との交渉は難航しそうだ。

 「経営幹部の意識が高くなりコスト削減が進んだ」−。日航の稲盛和夫会長は同日の記者会見で、4〜6月期の営業損益が黒字に転じた理由をこう説明した。

 日航は顧客の少ない不採算路線からの撤退や、燃費の悪い大型機から中小型機への転換を進めている。この結果、6月の搭乗率は前年同月比で「国際線で20ポイント、国内線でも4ポイント上昇した」(大西賢社長)という。

 日航と支援機構はリストラの一環として老朽化した航空機の処分を決めた。これら航空機材の償却負担がなくなり、営業利益を押し上げた。償却負担がなくなった影響は「6月単月で75億円」(支援機構の瀬戸英雄委員長)という エドハーディー Tシツ