武装左翼指導者を射殺 南米パラグアイ

エドハーディー 南米パラグアイのフィリソラ内相は28日、ボリビアと国境を接する北部チャコ地方などを拠点に勢力を拡大させている左翼武装集団「人民軍」の最高指導者の一人、マルティネス指導者が警官隊と撃ち合いの末に、射殺されたことを明らかにした。ロイター通信が報じた。

 4月に北部の農園農園で労働者ら4人が殺害されたのを受けて、ルゴ大統領は北部5県に非常事態を宣言、政府軍と警察が合同で治安出動するなどしていた。

 内相によると、同指導者には五つの容疑で逮捕状が出され、2005年にクバス元大統領の娘が誘拐後に殺害された事件にも関与した疑いも出ていた。

 人民軍はコロンビアの左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)の指導を受けたとされ、北部でのマリフアナ栽培などが資金源。兵力は100人程度とみられるが、08年以降、活動を活発化させていた。( エドハーディー バッグ