【夏 暮らし注意報】夏休み、相次ぐ水の事故 我が子を救う親の一手間 (1/3ページ)

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ランドセルを浮き具にした着衣での落水訓練。腹がきれいに伸びた状態が上手な浮き方だ=横浜市金沢区の「海の公園」ランドセルを浮き具にした着衣での落水訓練。腹がきれいに伸びた状態が上手な浮き方だ=横浜市金沢区の「海の公園」

 楽しいはずの夏休みだが、早くも子供たちの痛ましい水の事故が相次いでいる。親が気を配っても、目を離したわずかな隙(すき)に水は牙をむく。最後に身を助けるのは子供自身。親と子、二段構えでの防止策が必要だ。(織田淳嗣)

 ≪「0よりは1」≫

 「1、2、3…。はーい、おなかが伸びてきれいですよー」「水飲んじゃった…」。服を着たままの子供たちが、指導員の指示で次々にレスキューボードから海面に倒れ込み、あおむけに浮かんだ。

 今月18日、「海の公園」(横浜市金沢区)で開かれた、日本赤十字社神奈川県支部主催の水の事故防止教室「親子DEレスキュー」の落水訓練。炎天下の海辺には52組104人の親子が集まり、歓声を上げながら安全について学んだ。

 「水の事故の多くは、服を着た状態で起きる」。同支部救護課の内田直人(なおと)さん(34)はこう話す。

 服には浮力があるが、パニックになり脱ごうとすることで、かえってまとわりついて溺(おぼ)れるケースがあるという。落水時は服を脱ごうとあわてず、ゆっくり上を向いて「ラッコ浮き」し、救助を待つのがポイントだ。ランドセルやペットボトルなど、身近なものも浮き具になる アバクロ メンズ Tシャツ