古橋広之進さんの記念碑完成 「天国で見守っている」と夫人

アバクロ 川端文科相(左から2人目)らが出席して行われた、故古橋広之進さんの記念碑の除幕式=26日午後、東京都北区の国立スポーツ科学センター川端文科相(左から2人目)らが出席して行われた、故古橋広之進さんの記念碑の除幕式=26日午後、東京都北区の国立スポーツ科学センター

 戦後の混乱期に競泳で活躍して「フジヤマのトビウオ」と呼ばれ、昨年8月に80歳で死去した古橋広之進さんの記念碑が、五輪選手の強化拠点である東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターに完成。26日に日本オリンピック委員会の関係者ら約160人が参加して、除幕式が行われた。

 現役日本選手を激励する意味も込め、建立された記念碑は、高さ275センチ、幅310センチ、厚さ20センチの御影石のプレートに古橋さんの胸像が埋め込まれ、座右の銘だった「泳心一路」の文字が直筆で刻まれている。499人の寄付を元に約600万円で制作された。

 式典に出席した恵子夫人は「立派な記念碑を建てて頂き、水泳一筋だったあの人も驚いているでしょう。天国から選手を見守っていると思います」と感慨深そうに話した アバクロンビー&フィッチ